ホーカーズではいろいろな種類のローカルフードが楽しめ、聞いたこともない料理も沢山あります。この記事ではそんなシンガポールのホーカーズで楽しめる様々な料理をご紹介。
知らない料理は、はじめはドキドキしてしまうかもしれませんが、食べてみたら美味しいものばかりですよ!
ご飯系
チキンライス(海南鶏飯)
シンガポールの代表的なローカルフードと言えばチキンライス。ホーカーズからレストランまで、シンガポールのあらゆるところで食べられます。
ライスの上に、一口サイズにスライスした鶏肉が載っていて、ジンジャーソースやチリソースと共にいただきます。このジンジャーソースがめちゃくちゃ美味しい…!お店によっては醤油ベースのソースも提供してくれます。
ライスをチキンのゆで汁で炊き上げていることが多く、ライス自体もとっても良い香りでジンジャーソースとよく合い、つい食べ過ぎてしまう一品です。
蒸し鶏、ローストの2つのタイプがあります。お店によっては鶏の部位が選べます。骨が入っていることもあるので、どうしても骨がない方が良ければ「胸肉(ブレスト)をください」と言えば大丈夫です♪
お勧めのチキンライスが食べられるホーカーズはこちら
Maxwell Food Centre(マクスウェルフードセンター)のご紹介です。 Maxwell Food Centre 大人気のチキンライスが食べられるホーカーズ。他にも魅力的なお店がいっぱい。 概要 マクスウェルフードセンター[…]
サンダーティーライス
野菜が不足しがちな外食の中で、サンダーティーライスはヘルシーな一品。
擂茶とも呼ばれるお茶漬けのようなもので、ご飯の上に野菜やピーナッツなどが載っていて、お茶(スープ)をかけて食べる料理です。
スープはお店により異なりますが、ミント、バジルやパクチー、ピーナッツなどが粉砕されていて独特の香りや苦みが楽しめます。まずはご飯だけでいただき、途中でスープをかけるのがおススメの食べ方。
ご飯も、白米、ブラウンライスなど選べたり、野菜を追加したりできるお店もあります。
お勧めのサンダーティーライスが食べられるホーカーズはこちら
Boon Lay Place Market & Food Village(ブーンレイフードビレッジ)のご紹介です。 Boon Lay Place Market & Food Village 魅力たっぷりジュロン地区にある[…]
ビリヤニ
お米をスパイスやお肉と共に炊き上げたインド料理で、日本の松茸ご飯、スペインのパエリアと並ぶ世界3大炊き込みご飯のひとつです!
お米はインドの高級米、バスマティ米が使用されており、細長くて水分量の少ない炊きあがりです。大体、ものすごい量で提供されますが、このお米が良い意味でぱさぱさしていて、付け合わせのサラダやカレーと絡めながら食べるとサラサラ食べれてしまいます。
お肉はマトンや鶏肉が多いです。シンガポールで提供されるマトンは本当に臭みがなくて美味しいものが多いので、マトンが苦手という方も好きになってしまうかもしれませんよ!実際私もマトンはあんまり得意ではないのですが、シンガポールのマトンが美味しすぎて今では積極的に頼むようになってしまいました。
お勧めのビリヤニが食べられるホーカーズはこちら
ABC Brickworks Market & Food Centre(ABC ブリックワークスフードセンター)のご紹介です。 ABC Brickworks Market & Food Centre 最高のフィッシュアン[…]
麺系
プラウンミー(Prawn Mee、プラウンヌードル)
エビのラーメンです。プラウン=エビ、ミーは麺のこと。エビの出汁がしっかり出たスープに、有頭エビがついてきます。豚肉のチャーシューがトッピング出来たり麺の種類(黄色い中華麺や米粉)を選べるお店も多いです。シンガポールはとにかくエビが美味しくて大きいので、是非食べてほしい一品です。
スープ(スープ有)かドライ(スープ無)か選べ、ドライを注文してもエビスープがついてきます。地元の方々にはドライの方が人気なようですが、個人的には麺と絡めながらエビの出汁を楽しめるスープの方が好きです。
プラウンミーを食べられるホーカーズは多々ありますが、私のおすすめはこちら。
Newton Food Centre(ニュートンフードセンター)のご紹介です。 Newton Food Centre どこのホーカーズに行こうか迷ったらまずここ!訪れやすく料理の種類も豊富 概要 1971年にオープンした、シンガポー[…]
チャークイティオ(Char kway teow、炒粿条)
短く切った平たい米麺をもやしや海鮮、卵などと炒めて魚介醤油ベースのソースで絡めた、マレーシアやシンガポールのローカルフード。ピリ辛の味付けが多いです。チャー=炒める、クイティオ=米でできた麺、を意味します。
麺が短く切られているので、お箸でも食べやすいです。麺のもちもちともやしのシャキシャキが合わさって、食感の楽しいお料理です。味付けはちょっと濃い目なので、飲み物が進んでしまいます。。
著者が選ぶ、ホーカーズで食べられるチャークイティオのランキング記事はこちら
シンガポールにはホーカーズがなんと、110か所以上もあります! そんなにあると、「本当に美味しいローカルフードのお店ってどこなの?せっかくシンガポールに来たんだから美味しいローカルフードが食べられるホーカーズを楽しみたい。」そんな疑問[…]
ヨントーフ(Yong Tau Fu/Yong Tau Foo、酿豆腐)
魚のすり身などをつけたお豆腐や、野菜、肉団子、つみれなどと麺を合わせて食べる中国発祥の料理。
ホーカーズでは、下の写真のように商品棚に並べられたおかずから好きなものを選び、麺を選び、その場で調理して仕上げてくれるというスタイルが多いです。
スープかドライ(汁ありかなしか)が選べ、出来上がりは以下のような感じです。
お店ごとにお豆腐や肉団子が工夫されているので、いろいろなお店で食べ比べしてみるのも楽しいですよ。
ちなみに私は、ジュロンウエスト505マーケット&フードセンター訪問時に、親切な地元の方が「ヨントーフには空心菜を入れると美味しいよ!」と教えてくれて以降、毎回空心菜を入れています。
ホーカーズで美味しいヨントーフを食べられるお店はこちら
Jurong West 505 Market & Food Centre(ジュロンウエスト505マーケット&フードセンター)のご紹介です。 Jurong West 505 Market & Food Centre ローカ[…]
パン系
プラタ
プラタ(ロティ・プラタ)とは直訳「平たいパン」を意味します。小麦粉に卵を入れ、オイルを塗りながら折りたたむことでクロワッサンのように層を形成し焼き上げたもので、外はカリカリ中はもちもちでめちゃくちゃ美味しいです。インドが発祥と言われています。
中にバナナやチョコ、チーズを挟んだデザート系のプラタや、コーンのように円錐型にとがらせた珍しい形のプラタなどいろいろなアレンジも楽しめます。
そして私はプラタに目がありません…。冷凍のプラタを買ってきて家でも焼いちゃうくらい大好きです。
S$3以下で食べられることが多く、大体カレーがついてきます。本当にこんなに安くていいの!?といつも思います。プラタがクロワッサンのような味なため私はいまだにカレーをつけて食べる習慣が身についていませんが、カレー自体も美味しいので別々に楽しむことにしています(笑)
ホーカーズで美味しくて種類も豊富なプラタを楽しめるお店はこちら
ABC Brickworks Market & Food Centre(ABC ブリックワークスフードセンター)のご紹介です。 ABC Brickworks Market & Food Centre 最高のフィッシュアン[…]
ドーサ
南インドの伝統的な料理、ドーサ。お米と、ウラド豆(ケツルアズキ)という小豆の一種を発酵させて作った生地を薄くのばし、大きーく広げて焼いたクレープのようなものです。ぱりぱりした食感なのですが少しだけ厚みがあるのでもちっとした部分もありドハマり間違いなし。発酵させているからか、チーズのような風味も感じられて、言葉では言い表せない香ばしさがあるので一度食べてみて欲しい一品です。
筒状が一般的ですが、三角形、四角形、コーンのような円錐型にしたものなど、形も様々です。いずれも、とにかく大きてびっくりしてしまいますが(筒状のものなど、写真のように大体お皿からはみ出ています(笑))、生地自体は薄いのでぺろりと食べられてしまいます。
中にカレー味のすりつぶしたポテトが入っているものもあります。付け合わせには大体カレーがついてきます。
ムルタバ
ムスリム料理、ムルタバ。揚げ焼きにした層になったパン生地にお肉や野菜が入っています。シンガポールの他、マレーシアやサウジアラビア、イエメン、インドネシアやタイで食べられています。インド風お好み焼きと例えている例もよく見かけますが、具材が混ざっているのではなく生地に挟まれているので、おかずクレープのような感じの方がイメージしやすいかもしれません。
生地が外側はサクッと、中はもちもちしていて、中の具材と合わせて食べるととても美味しいです。付け合わせには大体カレーがついてきます。
カレーパフ
カレー風味のジャガイモや鶏肉を、パイ生地で包んで揚げた、マレーシア発祥のスナック。
見た目はサモサのような感じです。
皮がパリッとしていて、手ごろなサイズで軽食にピッタリです。
その他
キャロットケーキ
シンガポールのローカルフードで、大根餅と卵を甘辛いタレで炒めたもの。ニンジンは使われていません。ホワイト・キャロット=大根から由来しています。
味付けはブラックとホワイトがあり(濃口醤油の有無)、ホワイトはピリ辛でさっぱり、ブラックは甘辛で濃厚という感じです。
大根餅はもちもちの触感で、甘辛いタレが卵とよく合う、シンガポールに来たら是非食べてほしいおすすめの料理です!!
キャロットケーキが食べられるお店があるホーカーズは多いです。シンプルな料理ですが、お店によって結構味が違うので好みのお店を探してみるのもいいかもしれません。
著者が選ぶ、ホーカーズで食べられるキャロットケーキのランキング記事はこちら
本ブログでは、シンガポールに110か所以上もあるホーカーズ、全てを制覇することを目的としております。 これまで多くのホーカーズでローカルフードを食べてきましたが、例えばチキンライスひとつとっても、お店によって味は様々。 ホーカー[…]
オタオタ
スパイスで味付けした魚のすり身をバナナやパンダンなどの葉で包んで焼いた、インドネシア料理。中の魚が蒸し焼きになり、スパイシーなかまぼこのような食感です。
適度な辛さとおつまみ感が、お酒に合う一品です。ホーカーズで提供しているお店は意外と少ないですが、ニュートンフードセンターやゲイランセライマーケット&フードセンターなどで食べることができます。
Newton Food Centre(ニュートンフードセンター)のご紹介です。 Newton Food Centre どこのホーカーズに行こうか迷ったらまずここ!訪れやすく料理の種類も豊富 概要 1971年にオープンした、シンガポー[…]
Geylang Serai Market & Food Centre(ゲイランセライマーケット&フードセンター)のご紹介です。 Geylang Serai Market & Food Centre マレーシア料理が盛りだ[…]
ドリンク、デザート系
豆花水、豆花(トウファ)
豆花水(右)とは、豆乳のこと。豆花水に凝固剤を入れて柔らかめに固めたものが、豆花(左)です。
豆花はマンゴー味など違った味を出しているお店があったり、ゼリーやフルーツ、豆などをトッピングできたりします。
絶妙な固さでぷるぷるとしていて甘さ控えめのものが多く、つるりと食べられてしまいますよ!
トッピングは、豆類がおススメ。写真は白果(銀杏)、紅豆(小豆のようなもの)、蓮子(レンコンの実)をトッピングしています。紅豆は私がこれまで日本で食べてきた小豆よりずっと大きくて、一粒一粒の存在感が大きくて本当に美味しいです。
豆花水はコールドかホットを選べるお店もあります。ちなみに私はホットの方が豆の甘みが感じられて好きです♪
ホーカーズでおすすめの豆花、豆花水が食べられるお店はこちら
Whampoa Food Centre(ワンポアフードセンター)のご紹介です。 Whampoa Food Centre 美味しいお店が盛りだくさん。徒歩1分圏内のもう一つのホーカーズとのはしごも楽しい 概要 ワンポアフードセンター([…]
パンケーキ
シンガポールのホーカーズで食べられるパンケーキは、日本でいうものと少し違って、写真のように大きな鉄板で焼いて、中に小豆やピーナッツを入れて挟んで切り分けたケーキです。
食べてみると予想外に生地がもっちもちで、端っこはカリカリで、食感がとっても楽しいスイーツです。
ちなみにホーカーズを出ると、シンガポールには「パンケーキ」という名前でいわゆる日本で食べられるようなパンケーキも売っていたり、中華系のお店ではお焼きのようなものを売っていたり、、、シンガポールでは様々な種類の「パンケーキ」が食べられます(笑)
著者が選ぶ、ホーカーズで食べられるパンケーキランキングの記事はこちら
シンガポールに110か所以上もあるホーカーズ。 そんなにあると、「本当に美味しいローカルフードのお店ってどこなの?せっかくシンガポールに来たんだから美味しいローカルフードが食べられるホーカーズを楽しみたい。」そんな疑問もあるかと思いま[…]
カヤトースト
パンに、カヤジャムと呼ばれるペーストをたっぷりと塗って挟んだシンガポールの代表的な朝ごはんです。
カヤジャムとは、砂糖や卵、ココナッツミルク、パンダンの葉から作られているジャムで、パンダンの葉の影響で薄緑色をしています。パンダンの葉はバニラのような独特の甘い香りをもっていて、カヤジャムにはこの香りはかかせません。ちなみにシンガポールではジャム以外にもケーキやパン、紅茶などにもパンダンが使われているものを楽しむことができます。
パンはトーストが一般的ですが、スチーム(蒸しパンではない、トーストする代わりに蒸したパン)を選べるお店もあります。意外とスチームがふわふわで美味しいので、まずは伝統的なトーストタイプを食べてみて欲しいですが、スチームも一度試してほしい一品です。
カヤジャムと共にバターを挟んでいたり、温泉卵をつけながら食べることもあります。
コピ(Kopi)
シンガポールで古くから愛されるコーヒー、コピ。コンデンスミルクやエバミルクが入っていて甘いのが特徴です。伝統的には深くローストしたコトンビア産アラビカ豆、インドネシア産ロブスタ豆のブレンドから作られています。ちなみにシンガポールでの紅茶はTeh(テ)と呼ばれています。
コピ/Kopi(コーヒー)もテ/Teh(紅茶)も、中に入れるミルクの種類や甘さをカスタマイズできるお店が多いです。
よく使われるカスタマイズを下の表に示しますが、さらに詳細が知りたい方は、コピの注文の仕方についてまとめた記事がありますので、ご参考になればと思います。
シンガポールのローカルドリンクに、コピ(Kopi)と呼ばれるコーヒーがあります。 本記事では、コピの特徴や注文の仕方をご紹介したいと思います。 コピ(Kopi)とは コピとは、シンガポールのローカルコーヒー。コンデンスミルクやエバ[…]
語尾にC(シ)がつく(Kopi C、Teh C):コーヒー/紅茶+砂糖+エバミルク(コンデンスミルクよりもあっさりめになります)
語尾にO(オ)がつく(Kopi O、Teh O):コーヒー/紅茶+砂糖だけ
語尾にKosong(コソン)がつく:無糖、砂糖をなくす
– Kopi/Teh O Kosong:ストレートブラックコーヒー/紅茶
– Kopi/Teh C Kosong:エバミルクコーヒー/紅茶
まとめ
様々な種類のローカルフードが食べられるのは、多様な食文化の融合したシンガポールならでは。ホーカーズなら、お安く、一度にいろいろな種類の料理が食べられるのでとっても楽しいですよ。
シンガポールに訪れた際には是非ホーカーズを楽しんでいってください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!